再び取り組む「おかる勘平」。
初演は2011年。信長先生の委嘱作品で、テキストのテーマも
技術的にも非常に複雑で難しくて興味が尽きず、
あの手この手で少しずつ解きほぐしながら、やればやるほど面白く
味わい深い魅力に引き込まれていきました。
伝説の箱根合宿で「おかる勘平」一幕をみんなで演じるほど
入れ込んでいましたね。
10年以上の月日がたち、メンバーも入れ替わって
また新しい気持ちで取り組み始めています。
やっぱり難しい。
曲を運んでいく推進力、気力や筋力、
リズムを刻む正確さや敏捷性は、鍛え直さないとかなり厳しそう。
でもやっぱり面白い。
複層する視点の切り替え、おかるの心情の表現、
情景の変化と声色の演じ分け、スリリングなアンサンブルなどなど
松村先生が巧みに織り込む邦楽の要素も欠かせない。
音取りしたばかりでまだ全然ボロボロですが、
今度はどんな「おかる勘平」ができるのか、楽しみです。
感染拡大が止まりませんね。
練習が継続できますように、日々祈るのみです。