細部に宿る

「ねむの花」

柔らかく淡い、優しいイメージが広がる。

途中で曲調がガラッと変わり、そのコントラストも印象的な歌。

一見易しそうな譜面は、緻密な分析とたくさんのテクニックがつめこまれて、

もう細かい書き込みでいっぱいです。

優雅に泳ぐ水鳥たちが水中で激しく足を動かしている感じ、

なんていうとちょっとかっこいいのですが、

一生懸命もがいているものの、まだまだ優雅には程遠い・・・💦

フレーズのスピード感、微妙な緩急、切り際のタイミング

3拍進んで1拍半で切れる、そこに漂うニュアンスを求めて

伝えたい言葉にふさわしい音色や音量を探りながら

何度も試行錯誤を繰り返す。

コンクール前は練習が濃い。

たった1小節にもこんなにやることがあるんだと

発見がいっぱいで面白い。

いろいろ吸収したい緊張感と、へこたれない笑い声と、

みんなの気持ちが盛り上がっているのも心地よくて

楽しい時間だ。

細部にわたる分析とテクニックがしっかりした裏付けになって

ちゃんと何かが伝わる音楽になったら嬉しい。

 

今日は指揮を勉強中のイケメン好青年が見学にきていたので

みんな張り切りました~💛