汲めども尽きぬ

全国大会まで練習はあと2回。
 
まだまだやることはいくらでもあって、2時間はあっという間。
 
6小節の中に注意することが5ヵ所あって、ぜんぶクリアしたかと思うと
 
注意することに神経がいって全体の流れが止まっているとダメ出し。
 
でも、次々と新しい発見があり、ちいさなことが大きな効果に結びついたりするので
 
とても楽しい時間です。
 
やってもやってもできない、という煮詰まった状態だと苦しいですけれど
 
いくらでも吸収していいものにしたいと思えるのはしあわせなことですね。
 
「松の針」の80小節からのOhの掛け合いの部分はどういう心情なのかという問いかけがありました。
 
あれは賢治の慟哭なのかな  と私は思っていました。
 
ずれないようにするのが精いっぱいだったときは気づかなかったのですが
 
合うようになってきて録音を聞いてみると、掛け合う声がうねりをつくって反響しあい
 
立体感のある響きがホールに満ちて、ちょっと異次元空間のような感じになります。
 
体中を駆け巡るどうにもならない悲しみの塊。
 
私の弟が亡くなったときは、おなかの中に何か自分で制御できない動物がいて
 
唸り声や吠える声が湧きあがってきてしまうのを抑えられないという経験をしました。
 
慟哭というか、嗚咽というのか、そういうものを合唱で表現するとしたら
 
こんなふうになるのかという気がします。
 
 
 
昨日はボランティアにも行ってきました。
 
初めて伺う「ふれあいの森」
 
デイケアにいらしている方も、職員の方もとても元気な方々で、熱烈歓迎してくださいました。
 
KING KAZU似の職員の方が思い切り歌ってくださいとおっしゃるので
 
聴いている方より歌い手の方が多かったにもかかわらず、のびのび歌ってしまいました。
 
今回のMCは社長代理のMさん。機転を利かせて場をつなぎ、上手に盛り上げてくれました。
 
歌い進むうち、鈴などの鳴り物がでてきて、みなさんにぎやかに手拍子してくださるし
 
後ろで軽やかに踊り出す職員の方もいて、汗ばむほどの盛り上がりでした。
 
記念写真をその場でパウチしてくださるなど、温かいお心遣いに団員も大喜び、
 
たくさん元気をいただいて帰ってきました。
 
コンクールもコンサートも、ボランティアやチャリティー
 
みんなはまゆうの大切な活動です。
 
贅沢な忙しさですが、大事にしていきたいですね。