午前中マエストロは県連の行事で不在、
ピアニストの織田先生にレッスンをお願いしました。
全国大会に照準を合わせ、仕事のシフトや体調の具合などで少しお休みも目立ち
広い会場に響きが吸い取られる感覚の中、やや覇気に欠ける空気だったかもしれません。
それでも、それぞれのパートがピアノとどんな関係にあるのか、
あまり意識してこなかったことがいろいろと判明し、発見や収穫の多い練習でした。
仕事を終えて駆けつけてくださったマエストロを迎え、集中した練習を展開、するはずだったのですが
せっかく創った表情ができていなかったり、同じ注意を受けたり・・・
この時期のみなさんのモチベーションはどこにあるのかという問いかけを受けました。
ここまで歌い込んでこれたからこそできる練習は、非常に繊細で緻密、細心の注意力、集中力が必要です。
ほんの少しのニュアンスでこんなに表情が変わる!という感動や発見の連続で
決して決め事や指示を忘れないようにするだけではないのですが、
うまくかたちにならないことに不甲斐なさは否めません。
でも、私たちのモチベーションは、いい演奏をすること。
今の自分たちにできる最高のパフォーマンスで、聴く人に何かを伝えること
その感動を仲間たちと分かち合うこと。
何かを達成すれば終わりというものではなく、
海のように果てしなく終わりのないものなのではないでしょうか。
コンクールだけでなくたくさんのステージをこなし、数えきれないほどの壁にぶち当たっては
みんなで悩みながらここまで進んできました。
ここぞというときには潮が満ちるように不思議な力が湧いてくる私たちです。
引き潮も満ち潮のためにあるのですから、できなかったことを次に活かしましょう。
本番に悔いの残らないよう、晴れ晴れと演奏を終えられるように
最後の練習にはもろもろ準備して集中して臨みましょう。
だいじょうぶ、だいじょうぶ
自分たちのやってきたことを信じよう。