先週と同じ戸塚フォーラムでの練習でしたが、前回とは違う豊かな響きが満ちていました。
もちろんメンバーは気持ちを引き締めて臨みましたが
これだけ歌いこんできてもなお、さらにさらによいものを求めるマエストロの力に驚くばかりです。
課題曲の出だしから立て続けに、響きを集める、まわりとパイプをつなぐ、柔らかい響きを広げる
などなどの手立てが繰り出され、音楽が変わっていきます。
響かない会場で心細い思いをした先週の反省も、丸ごと救い出された感じで
こころの中に光が射し込んできた気がしました。
「松の針」でも、しみこんでいく文章の流れや、一瞬の響きの鮮明さ、豊かな倍音など
課題だったことも新しい試みも含めてたくさんのアプローチがあり、
声でダメなら顔を使うという秘伝も授かって、充実の時間でした。
このままこの通りに演奏できたら、何かが伝わる、そう思えたのはうれしかったです。
当日の演奏時間がとても早いので、うまく体をアップできるかがカギになってきますが、
この困難をくぐり向けていく感じがいいですね。
練習が終わると外は雨でした。
小さな傘に三人で寄り添って帰っていくメンバーの後ろ姿。
雨は冷たかったですが、こころはとてもほかほかしていました。
日曜日、いい演奏ができますように、体を大事にしましょうね。