やればやるほど

コンクールに向かうこの時期、一つの曲をとことん追求できるのがうれしい。

音程、音色、一字一句、一音一音、それこそ手取り足取りの練習が続く。

正直、ここまでしないと正しい音程にたどりつけない

マダムの辛さはあるのでありますが、

みんなめげずに楽しく練習に励んでいます。

なんといっても経験豊富なマエストロの手練手管、

うまく歌えない人たちへの多種多様なノウハウが

尽きることなくあふれてくるのが素晴らしく、ありがたいことこの上ない。

加えて、われらがコンミスの体を張ったアドヴァイスのあれこれ。

上の歯が前に出てきたり、おでこから仁丹が飛び出したりする技を

みんなまじめに真剣に取り組むのです。

 

取り組んで間もない「白鷺」にも四苦八苦していますが、

ある程度歌い込んだはずの「お座敷唄」も、緻密に歌いなおしてみると

まだまだまだまだ、やればやるほどやりたいことが次々出てきます。

いろいろな要素、様々なキャラクターが、デフォルメされて

色とりどり多彩な色と触感で混ざりあい融合している、

その面白さをもっと面白く演じたい。

時間がいくらあっても足りないくらいですが、

煮詰まりそうになっても、やっぱりみんなとうたっているのが楽しくて

道が開けてきそうな気がする。

練習が終わってお手洗いで誰かと顔を合わせると

思わずは~っとため息が出て、一緒に笑ってしまったりするのです。

大変だけど、

来週も元気に歌おう!