今週も「赤い靴」と「花紅」の二本立て。
まったく表情の違う曲集ですが、どちらもすご~くいい味わいがあります。
「赤い靴」シリーズのわかりやすいメロディーやノーマルな和音
シンプルに流れていくかと思うとたった一音で思いがけない結末になったり、ドッキリする展開になったり
うたは単純でもピアノが大活躍で、雨粒の音や転がっていくドングリから微妙な憂いまで実に多彩!
音のひとつひとつに求められるさまざまな表情
強弱や大小、明るい暗い、温かい冷たい、軽い重い、硬い柔らかい
滑らかだったりごつごつしていたり、泣いていたり笑っていたり、ツンとしたりちくっとしたり
こんなにいろいろあるのね~
感心していないでちゃんと歌い分けられるようにならなくちゃ
いろいろなものが引き出されてくる練習はとても楽しいです。
「花紅」は『みだれ髪』の妖艶な香りが濃厚で、これまた心を揺さぶられる音の世界です。
まだ音はいいかげんなのに、それらし~く歌うのは得意!
ある意味わたしたちにとってはわかりやすいのかもしれないですね。
ぶつかり合う音、ゆがみながらねじれていくような響き
この緊張する空気が気持ちいい
幅広くさまざまな表現ができるようになれるといいなぁと思います。