おとめごころを歌う

「花紅」 ~おごりの春の~ 

先週一応最後まで音取りをしたことになっているのですが、

改めてていねいにさらっていくと案の定やっぱり手強かった・・・

自分のパートを横になぞっていくのは、とりあえずなんとかなりそうなのですが

他のパートがちょっとずつ違うことをやっていて、それがまたちょっとずつずれて重なっていく

この「ちょっと」というのが曲者で、ぶつかったりゆがんだりする音がたくさん

しかも、華麗なピアノも同時進行

渓流の中の飛び石を渡っていくような危うさで、次に飛び移るのを失敗すると

たちまち溺れてしまいます。

エストロは、緊張感が1小節しか持たないねとおっしゃるのですが

ここは1小節ずつでもじっくり頭にしみこませてつないでいくしかありませぬ。

最終章のピアノのとどめの一音が、すきっ腹に響いてクラクラしました。

とてもやりがいのある、うまくいけば演奏効果のある、私たちに合っている曲ではないかと思います。

歌われているのはおとめごころだけど・・・


『みだれ髪』ですもんね。

~くろ髪の~ で一度チャレンジしているので、今回はリズムや速さやテクニックにあっぷあっぷ

するところから抜け出して、もっとこなれた品のいい妖艶さを目指したいですね。