細部の魅力

枕草子』から「あてなるもの」

音の数は少なく、技術的にも難しくはないこの曲、

不思議な魅力がいっぱいで、虜になりそうです。

ほぼアカペラで、ユニゾンや完全5度の響きにひたすら耳を澄ますと

天井で倍音がいっぱい鳴っていて、すごーく気持ちいい。

すっきり音程を保つのはこれまたすごーく大変で

少しピッチが下がったり、音色がクリアでなかったりすると

たちまち倍音がヘロヘロしたりしょぼくれたり。

そんな変化が耳に入るのも楽しいです。

シンプルな景色の楽譜の中に仕込まれている、たった一音のこだわりや、

ほんのわずかな息の流れ、音量の変化が意味するもの、などなど

エストロが解き明かしていく細部の魅力がたまりません。

ピアノの鳴らす5度の音が雅楽の響きにも聞こえてきて

まだまだいろいろな魅力が秘められているに違いない、

もっと深めていきたいとわくわくしています。

 

次のステージのための新曲楽譜も続々と届いていて、

音取りも次々に取り組んでいます。

清少納言の風雅な世界から一転、「銀河鉄道999」は

来年2月のフェスティバルでパフォーマンス付きで歌う予定。

音は高いし、速いし、英語もあるし、リズムに乗り遅れないように必死💦

全然別の難しさですが、これも楽しーい!!

いろいろな曲を楽しみたい方、今がチャンスです。

ぜひぜひ見学にいらしてくださいね~