嵐の後でしたが、柏尾川沿いの桜はまだ見頃。
響きのよいホール、ピアノの生演奏によるラジオ体操で始まり、
たっぷりと時間をかけて歌い込む『枕草子」。
豊かな大人の時間です。
共鳴腔にうまく息が集められるようになると
高い天井で鳴り始める倍音が光っているように感じられて
とってもきれい。
地味で根気強い作業をず~っと積み重ねて
やっと感じられる一瞬の響きが、なんとも言えず愛おしい。
清少納言の感性やセンスはとても共感できて素敵だし
それを歌で表現するというのも、
恵まれたしあわせな時間だなぁと思います。
『枕草子』いい曲です。
目を見張るような派手な美しさではないけれど、
ていねいに作り込まれた質感とか
さりげないところにしのばせたセンスとか
そんな上品で上質な曲に仕上げられたらいいですね。
難しいけど。
午後は引き続きVPPの練習。
こちらは『みやこわすれ』。
大人数ですが、細部の表現を磨いていきます。
私は「すみれ」が一番好き。
木漏れ日の下のそよ風や湧き水の音、
小人さんたちの囁きに耳を澄ませる。
90人でもそんな表現ができるのがとても楽しくて、
あっという間に時間が過ぎていきました。
ちょっと朝から頭痛がしていたので、一日持つかな~と心配だったのですが、
アドレナリン出まくりで、充実の一日でした。