澄んだ音

混沌としたクラスターが、実は澄んだ音の和音の組み合わせでできているというのは
 
結構目からウロコの経験ですね。
 
自分の出している音が、どんな和音のどのポジションで、どの音を耳に入れたらいいのか
 
バランスはどれくらいか、明るめなのか落ち着いた音でいいのか、
 
根拠になる“理由”がひと通りだだだっと説明され、えーっとあーそうかと理解するより先に
 
音がきれいになっていくので、そういう“理由”があることそのものに大いに納得する
 
そんな感じの練習でした。
 
耳を使うと音が変わるっていうのはおもしろいですよね!
 
きれいになる理屈がちゃんと体に入っていけば、耳が自分で機能できるようになり
 
空中でうにゅふにゅっと音を整える時間がなくなって、最初からすぱっといい音がする
 
そういう合唱団になれる可能性がちょっとあるような気がしちゃいました。
 
 
「くろ髪の」では、速さもリズムの取り方もまだもたもたしているのですが
 
ここでもまたマエストロの和の引き出しから秘伝の技が披露されます。
 
○○○○○(五七五) ほっ!
 
バナナの叩き売りか、講談師かという絶妙の間の取り方は
 
やっぱり日本の伝統芸なんでしょうね、妙にタイミングが合うようになりました。
 
理にかなったことの勉強ももちろんするのですが
 
感覚や血が納得する部分というのも案外大事ですよね。
 
というわけで、とても楽しく充実した練習でした。