なんというしあわせな一日。
2年前から準備を進めていた「3回目の二十歳」のお祝いイベント、
ついにその日がやってきました。
お祝いされるはずの主賓は、当日は休む間もなく出ずっぱりの重労働。
リハーサルではちょっと感極まってしまうような場面もありましたが
本番は実に楽しく、スリリングでエキサイティングなカルミナも
華麗な手綱捌きで荒馬を御する騎士のように、見事に乗りこなして圧巻でした。惚れ直してしまう~
カルミナ、楽しかったですね!
笛や太鼓の大騒ぎに銅鑼がぐわんと鳴り響くと、息が止まりそうなくらいの高揚感が体を駆け巡ります。
一糸乱れぬ弦楽器の弓の動きに心意気があふれていて、ぐいっと心をつかまれます。
テノールソロの体を張った演技には目を見張りました。
登場は酔っ払いそのもの。髪は乱れ顔は焼け焦げのように煤けていて、バッタリ倒れ込むところまで
変幻自在な歌唱力でも会場を惹きつけていました。
ブルガリアからはるばるやってきたIvoさんは茶目っ気たっぷり表情豊かで、
ソプラノソロも透明感ある美しさ。
男声は切れ味鋭く素晴らしい出来栄え。
少年たちも清々しい声ときらきらした存在感。
みんながそれぞれに生き生きと歌い演奏する圧倒的な音楽の世界にしびれました。
各団の音楽の贈り物は、それぞれの個性がいかされていて
カルミナになると、450人の合同とは思えない一体感、音楽的な統一感がある。
力のある指導者なら、全部を同じ色にしてしまうことも可能なのに、そうはしない。
それぞれに個性のあることは当たり前のことと思っていた私でしたが、
それがマエストロの凄いところなのだとあらためて気づかされました。
演奏を終えて、歌い手たちが口々にしあわせなことだね~と言っていたのが印象的でした。
演奏後の祝賀会も、秘蔵写真のスライド上映やら、スペシャルケーキの入刀やら
秘密に迫るクイズコーナーなどなど工夫が凝らされ、最高の盛り上がり。
準備や企画や裏方やさまざまな場面でも、各団の得意分野が活かされていて
こちらも幸せな時間でした。
すべてのみなさんに、そして何よりもマエストロに心からの感謝をこめて
ありがとうございました。
これからも幸せに歌っていきたいですね。