自分から歌う

何はともあれ、自分から歌わなくては何も始まらない。

櫻井先生の発声の時間にその大切さを改めて感じさせられたので、

直後のレッスンでは「再会」の出だしを思い切って歌ってみました。

何もないところから外へ向かっていく不安も、同じことを3回繰り返すとだんだんわかりあってくる。

風穴をひとつ開ければ、希望の光は少しずつ見えてくるもの。

この日の練習で、みんなの共通の思い~コンセンサスをだいぶ積み重ねることができたような気がする。

今どきの若者はスマートで、ひとつのコンセプトのもとに志と実力のあるメンバーを集め、

わずかな時間の合わせでもいい成績を収めるような合唱団のスタイルもあるらしい。

エストロによれば、私たちはその真逆。

毎回高い出席率でせっせと練習しては、畳の目ひとつの進歩を時には後退しながら積み重ねていく。

気の遠くなるような辛抱強い話である。

不器用な私たちだけれど、そのプロセスが合唱をする楽しさなのだということを

エストロも共感してくださったのがうれしかった。

時間をかけて獲得したコンセンサスの先に表現の可能性があるということも。

しかし、それにしても“畳の目”ですよ~

進歩の単位としてはあまりに小さい・・・・

素直な私たちはそれも励ましのお言葉ととらえて、ますます奮起するのでありました。

「へらへら」のキャラクター開発も、自主練習での試行錯誤が功を奏して

いろいろ型ができてきました。

要所要所でカン!と鳴る木琴のような和音も、一瞬でキレイに決めたいですね。

畳の一目でも尺取虫の一歩でも迷わず前進あるのみ。