雲一つない青空。
全国大会へ向けての練習は、このお天気のように晴れやかだ。
関東大会の時には何とかして抜け出したいというプレッシャーがあるけれど、
この先は如何にしてよくするかということだけを一生懸命やればいい。
楽譜はすでに無数の書き込み、記号や図形や感嘆詞で真っ黒け。
もう書ききれないので、家用にコピーした楽譜にさらに色違いで書き込みが重なっている。
ちゃんとみんなで消化しているものもあるし、意識して通り過ぎるものもあるし
なかなかうまくいかないものもある。
頭からこぼれ落ちそうなので、マエストロ語録を録音から起してみたこともある。
音程、音色、イントネーション、息の取り方、子音、母音、表情などなど
ありとあらゆる観点からのアプローチが繰り出されて尽きることがない。
(手取り足取りのような状態からスタートするのでやることがとてつもなく多くなり
しかも上書き保存が確実でないという事情もあるのではありますが・・・)
言われたとおりに必死でついていくところから
理解して納得して共感するところまで行くと
ほんの少し音楽の流れ方が変わってくる。
今年出会えたこの曲たちを、ここまで歌い込んでこられてしあわせだと思う。
全国大会のレベルは、関東からまた一段と高くなるので
私たちは及びもつかないかもしれないけれど
今できることを精いっぱいやって、
誰かに何かが伝わる演奏ができたら本当に嬉しい。