こぶしもこだまも

『お座敷唄』は「梅は咲いたか」「鬢のほつれ」「へらへら」の3曲で構成されています。

1曲ずつ気持ちを新たに音の確認をしていますが、

音程や細かなリズムがずいぶんいい加減になっていました。

小唄のこぶしや木遣りの節回しのような微妙な音のずれ、揺れを

4パート34人で緻密に歌い継いで表現するのですから

一音一音がきっちり正確でないといけません。

なかなか大変な面白さがあります。

『百年後』も、木の葉のざわめきのなかにこだまする歌の響きのひろがりを

8声部で折り重なるように表現している部分があって

“こだまする”がこだまする様がとても面白くできています。

いろいろな音響効果を生み出す仕組みを創りあげる信長先生

きっと楽しい作業なのだろうなぁという気がしました。

歌うのは集中力も体力も要るので大変なのですが

緻密な連係プレーがうまくいくと格別の嬉しさが味わえるはず。

早くちゃんと歌えるようになりたいですね。