花束をあなたに

「花束をあなたに」

2017年の創立30周年記念第15回コンサートの際に

信長先生に作っていただいた曲が、この度出版されることになりました。

2分半ほどの小品ですが、いろいろな思いを乗せて歌った素敵な曲です。

まだ歌ったことがなかったり、パートが変わったメンバーがいるので

新たな気持ちで歌ってみることにしました。

独白のような部分をさりげなく歌にするのは、当時も難しかったので

まずは正確なソルフェージュから。

三連符の刻みや音符の音価をまず正確に、ゆっくり歌ってみると

ニゾンや隣の音との関係が聞こえてきます。

限られた人数で声部のバランスをとるために、

パートの境目の人はあっちを手伝いこっちを歌い、

家内制手工業はなかなか大変ですね。

テンポの揺れや子音の分量など、微妙な表情の部分を合わせていくのは

きっちり基礎や土台を作ってから。

こうやってていねいにみっちり歌い込んでいくと

小品だけれどイメージが広がる味わい深い曲になっていく。

合唱って本当に手のかかる手工業の世界。

腕のいい親方の仕事ぶりに、徒弟たちも一生懸命ついていこうと修業中です。

ひとつづついい作品に仕上げたいですね。