基本のき

母音唱によるレガートの練習がずっと続く。

母音の種類で音程や響きが変わらず、

長さ、音の密度がキープできることが歌の基本だ。

それに子音がつくと、また複雑微妙な要素が加わって、

一音一音直していくような根気強い繰り返し。

身の締まった硬い木に、こつこつとのみを入れて

仏像を彫っていくような作業だ。

柔らかい木のようにさくさくと仕事ははかどらないけれど、

風格のある作品が仕上がっていくのだろう。

エストロの熱意とみんなの真剣な表情をみていると

そんな気がしてくる。

自分が歌わなくても、沁みてきま~す♪