ことばのもっているもの

尾崎左永子さんの講習会に、何年か前にいったことがある。

上品な雰囲気と飄々としたお話しぶりがとてもすてきな方だった。

正しく美しい日本語についてのお話だったと思う。

今回のことばについてのおはなしも、とても興味深かった。

私は高校時代、俳句をつくっていたことがあって

17文字の中に盛り込むことばを選ぶおもしろさにはまっていた。

音感の明るさや手触り、温度、響きの心地よさ、

ことばの並びによるリズム、イメージの広がり

そぎ落としたものだけの伝えるもの・・・

いろいろな要素の組み合わせで、印象が変わり、様々な表現ができる。

50音の音の一つ一つに、色や空気がある、という感覚はうなずける。


エストロの曲への切り口は、音、響きそのものの緻密さはもちろん厳しいけれど、

ことばの持っているものが音と一体になって、鮮やかに力を持って迫ってくる。

コンクールの邦人作品の課題曲をいくつも聴くと、ことばが並んでいるだけのもの、

何が言いたいのかがくっきりわかるものの差が結構大きい。

(今年のコンビニの「全身」やその前の「とむらいのあとは」のインパクト、説得力はすごかった)

「挽歌」で掘り起こされてくるものはどんなものなのだろう。

練習にたくさんちりばめられているものを、ひとつひとつきちんとひろっていきたい。

100人の迫力、きっとすごいだろうなぁ。どんな音がするかなぁ・・・



合同合唱団の名前が決まったのでした。

Vert Pin Plage

おっしゃれ~なフランス語です。

意味は、緑と松と浜

さわやかな白砂青松ですね。