理想は高く

7月31日にシュトゥットガルト室内合唱団を聞きに行きました。
 
渋谷駅近くにあんないいホールがあったのですね。
 
森林浴をしているような柔らかな響きのシャワーが湧いては降り注ぎ
 
外の暑さを忘れて聞き入りました。
 
どこにも無駄な力が入ってなくて、何気なく出しているかのようにみえる・・・
 
ぴったりピントのあった響き、口の開け方が美しい、高い鼻が鼻腔の広さを感じさせる
 
自分たちと比べるのはあまりにおそれおおいけれど、
 
目指しているのものの極みはまさしくあの響きなので、
 
顔の皮や筋肉や筋やいろんなものを引っ張り上げるイメージがすごく膨らみます。
 
やればできる、近づける
 
って、大きい声でいうのは気が引けますけど、ひそかに心に思っています。
 
 
先週の練習の後、やっぱり夏風邪をひいてしまったのでまだなかなか歌えません。
 
イメージばかりが脹らんで、早く歌いたい気持ちでいっぱい。
 
耳の調子もいまいちですが、聞いているのもいい勉強になります。
 
自分が声を出していると聞こえないものってやっぱりあるので
 
ときどき聞くのもいいかもしれません。
 
「くろ髪の」のあのおもいみだれが乱れていく部分
 
おもい おもい おもい という言葉がモグラ叩きのようにあちこちから迫ってきて
 
なかなか迫力あります。
 
準備をちゃんとして出せたときはがらっと響きが変わったり
 
可能性はまだまだたくさんある気がします。
 
シュトゥットガルトのリハーサルを見ていたマエストロによると
 
ひとつずつ細かい練習を積み重ねているのは皆さんと同じ
 
プロだけれど、決してできるひとたちがさらっと合わせているだけではない
 
違うのは、リハでやったことが本番で確実に直っていること。
 
出てくる声もちょっと違いますが・・・
 
とのことでした。
 
ブラームスメンデルスゾーンのロマン派の宝石箱みたいな作品の数々
 
ドイツ語を母国語で操れてああやって歌えるのって、すご~く憧れます。
 
私たちも和物のいい曲に磨きをかけて、う~ん絶品!と唸らせるくらいになりたい・・・なぁ