『未来へ』

今日はマエストロが神奈川県のジュニア合唱祭参加のためお休み。

ヴォイストレーナーの櫻井先生のレッスンでした。

いろいろな視点からの練習が続き、収穫があったことと思います。


私はジュニア合唱祭の方に参加していたので、そこでの話題を。

エストロは講師として、県内12団体のジュニアコーラスの演奏の講評を書き、

全員合唱『未来へ』(谷川俊太郎作詩、信長貴富作曲)の指揮をされました。

そのリハーサル風景に心を打たれました。

その時だけここに集まった150名あまりの子どもたちとの

30分ほどの限られた時間での練習。

子どもたちにわかるように言葉を選び、かみくだき、反応を感じながら

的確な指導が次々と繰り出されていきます。

大事な言葉はどれ?どうすれば伝わるかな?

フレーズを感じること、音価を正確にすること、音量を変えること

それぞれの団で練習してきて、ストレートに声を出している彼らに

一旦テンポを変えて大事に始める、そんなタイミングを揃えるのはかなり難しいのだが

決して妥協しない。

まっすぐな目をした子供たちに真摯に向き合って、

渾身のレッスンをする後ろ姿に胸が熱くなりました。

「道端のこのスミレが今日咲くまでに どれだけの時が必要だったことだろう」

「誰もきみに未来を贈ることはできない  何故ならきみが未来だから」

『未来へ』は、詩も素敵な本当にいい曲です。

明るく澄み渡る声で歌われた本番は、感動の演奏でした。

子どもたちの心に残る贈り物になったと思います。


ちょっと辛いことがあっても、これでしばらくは生きていける

大きくて美しい夕日を見ながら帰路に就いたのでした。