風が吹いている

『植彩のアルバム』

花や樹木で彩られた歌の空間、というイメージで集められた曲集。

全く違うキャラクターを持った曲たちなのですが、

歌っていると、どの曲にもそれぞれの風が吹いていることに気づかされます。

桜前線を押し上げていく風

高原を吹き抜ける爽やかな風

神秘な露をはらんだ微風もあります。

それぞれの風が、自在に、色彩感豊かに吹いてくれるといいのだけれど、

たくさん仕込まれている魅力を表現する体力も足りなくて

もっともっと掘り下げたいもどかしさが湧いてきます。

でも、コロナ禍の中、その時々の思いを乗せて歌い続けてきた大切な曲たち。

歌の力に助けられ、励まされてきました。

来週のヴィサンのステージ、再来週に迫った全曲収録では、

今の私たちのせいいっぱいの演奏をお届けしましょう。