楽譜のどの場面にも、そこで鳴るはずのきれいな音が仕込まれている。
一瞬の音の輝きのすべてを逃さないようにすることは、
とても難しくてとても緊張するけれど、夢のように素敵な時間だ。
もっともっと精度をあげたい!
磨きをかけようとすると、禅問答のような道にどんどん入り込む。
柔らかいトーンでピンとした和声の響きを鳴らす
弱くても思いがたくさん詰まっている
マエストロが導き出そうとするものを全部実現できたらどんなに素敵だろう!
緊張でからだはかちかち、のどはからからになってきたりするけれど、
歌いながらあふれてくるもので胸が熱くなる。
めぐりあったこの愛おしい曲たち、
あらゆるものに繊細に神経を使いながら
はまゆうらしく、熱く、あたたかく、のびやかに歌おう!!