Ｔｏｋｙｏ Ｃａｎｔａｔ で演奏する 『魂逢ひ』
出てくる音は、u～ とか a～ ばかり。
音量の変化や、テンポの微妙なゆれ、響きの密度、
そういうものだけで内面の声を表現していく。
ホールにいつもと違う残響が聞こえる・・・と思っていたら
ペダルを踏みっぱなしにしているピアノの弦と歌の声が反応して響いているらしい。
ホールの天井に抜けていくこだま、やまびこ・・・
ぞくっとするような不思議な世界だ。
これが第一生命ホールのお客様にも聞こえるのだろうか。
新実さんはちゃんと効果を計算して作曲しているのだから
（ピアノにも不思議な書き込みがあちこちにある）
ちゃんとわかっていただけるように演奏しなくてはね。
ほかの事を忘れて、練習にのめり込んでしまう時間。
あっという間の２時間が過ぎ、これが日常だったことを思い出した。
なんてぜいたくな時間の使い方なのでしょうね。
停電で、家のなかで１人で毛布に包まってぼ～っとしていた時、
やることはあるはずなのに、何も手につかなかった不安な日々、
なんとなく胃がむかむかしてたし、ちょっとビョーキになりそうな気分だった。
変な顔の体操もやれと言われればなんでもやってしまう元気なはまゆうも、もとにもどってきた。
歌って元気になって、元気になってもっといい歌を歌おう。
”心の停電に灯りをともす小さなろうそくになろう”
震災後、様々なイベントが相次いで中止される中で、劇団四季はお客さんが少なくとも
できるかぎり公演を続けてきたそうだ。
自分たちの歌で何かができる・・・そんな大それたことはなかなか口にできないけれど
小さなろうそくにならなれるかもしれない。
ヘッドライト？ う～む、笑いが取れていいかもね～
６月のコンサート、がんばろうね！
