練習場でいろいろ想定していたことを、実際の舞台でやってみます。
ヴァイオリンとの合わせも入り、テンションが上がります♪
登場の場面から前奏が足りなくなったり、出のタイミングかかぶってしまったり
立ち位置まで辿りつけなかったり、狭くて踊れなかったり
いろいろなことが起こります。
この日までにと詰め込んだ暗譜情報も、とっさに出てこなくて嘘言ってしまったり、
嘘でも出ればいい方で、一瞬白くなったらしどろもどろ、冷や汗たくさんかきました。
今ここでこういう怖い思いをしておくと、きっと本番はうまくいく!と信じてがんばります。
ひと通り動きを通してみた後は、ホールの響きを使いながら歌の練習。
とにかく覚えなくてはと必死だったので、いろいろなことを忘れていました。
アカペラなのにパートの声が合わない、押してしまう、音量がすぐマックスになってしまう・・・
もっと丁寧に準備して、響きを育てるような感覚、しっかり母音を鳴らす、支える
そうだった、前にもやったのに、ということがいろいろよみがえってきました。
あちこちぐしゃぐしゃのまま、ダメ出しもなく通して歌っていると
だんだん背筋が冷たくなってきます。
ハンガリーものを歌うときに限ったことではないのですが
人さまにお聞かせできる最低のクオリティーを保てるような
体や耳の使い方を忘れてはいけないですね。
ていねいなマエストロのレッスンでちょっと取り戻した感があって、ほっとしました。
まだまだこれから、ということを改めて実感しました。
でも、みんなで持てるものを出し合ってステージを作っていく作業は、本当に楽しいですね。
よく笑った一日でした。