課題曲はわずか見開き1ページ。
歌わないところもあるので本当に短くて、同じ音が並んでいるごくごくシンプルな曲。
けれど見た目の容易さとは裏腹に、なんと奥の深い曲なのでしょう。
出だしのひと節のみんなのタイミングやテンポの感覚をそろえるのがまず第一関門。
子音の滑り出しの空気の摩擦音にも耳を開きます。
何度か繰り返していると合ってくる。
一度できても次はうまくいかなくて、もっと繰り返していると合う回数が増えてくる。
方法だけでなく、気持ちとか気配が寄り添ってくる感じ。
合唱の練習ってこういうところがいいなぁ。
きれいな倍音とか、ぐっとくる余韻とか、
だんだんうまくいくようになってくるのはうれしい。
低く落ちてしまうアルトの(私の)課題をなんとかしなくてはいけないのだけれど
うまくいくときもあるのに、なかなか体が覚えてくれない。
おそるおそるだと息が流れなくてうまくいかないし、がつんと歌ってしまうと落ちる。
やっぱり練習の繰り返し、積み重ねなので、こつこつやるしかない。
アカペラの曲は、全部のパートの一つずつの音の積み重ね。
どこかひとつがミスするとつながらない。サッカーのパス回しのよう。
なでしこ、がんばってるしね!
わたしたちも勇気をもらってがんばろう。
午後の自主練習も、野球部の部活、○○本ノックのように繰り返し練習でした。
こういう時間のなんと貴重なことか。
次までには、ほんの少しでもいいから前に進みたい。