じっくり

シンプルな曲にじっくり取り組む時間はとても贅沢ですね。

声を合わせる、音程を整える、ユニゾンを揃え、倍音を鳴らす

体の中の不純不要なものが流れ出て、きれいな水が入ってくるような気分になります。

「見上げてごらん 夜の星を」 「鎌倉」   デトックス効果が抜群かも。

自分の声がまわりと溶け合う感覚の心地よさをもっと追究したい。


新しい曲を仕込むのは、脳にいい刺激になります。

新実先生の「おくのほそ道」 芭蕉の句がなんでこんな怪しげな音になるのか

どこにインスピレーションがあったのかなと いろいろ調べてみたくてうずうず。

息の入れ具合やテンポ感などなど、共通の感覚ができるまでは、

針が右へ行ったかと思えば修正すると戻りすぎたり、試行錯誤がまた楽しいですね。


お昼休みにはパートの移動があったメンバーを囲んでささやかな歓送迎会。

ケーキひとつで和やかな雰囲気。

そう、「ささやかな幸せ」は、ささやかだけどしあわせっていうポジティブな感情なのです。

「見上げてごらん」の音程が悪くて、こんなささやかしかない幸せ という歌になっていると

ダメ出しが出たのでした。イントネーションに合った音程はとても大事なのでした♪


自主練習ではチャリティーコンサートの曲を。

「たんぽぽ」や「花は咲く」を歌うと、大震災当時の様々な思いがあふれてきます。

生きていること、歌うこと、誰かと繋がっていること

大切なこと、忘れてはいけないこと、

いろいろなことを感じ、考えさせられたあの頃。

また1年が巡ってくるけれど、忘れずにいたいと思います。