スコラ・グロリアその3 若きマエストロ

中学生や高校生の指揮の指導に登場したのは、

我らがマエストロ松村先生の息子さんの優吾君。

先生の演奏会を食い入るように見つめていた幼少の頃や

県立音楽堂でみかけた、険しいくらい強い目力をした中学生、

混声合唱団に参加していたときの今時の若者風横顔・・

思い出せる印象といえばそのくらいしかなかったのだが、

いきなり「おとな」になって正面に現れた!

聞けばあちこちでもう活躍されているらしいけれど

衝撃のデビュー!!  という感じだった。

風貌のよさ(KAT-TUNの亀梨君みたい)も、

知的で落ち着いた低音の魅力もさることながら、

次々と繰り出されるコメントの数々に、惹きこまれてしまった。

エストロの練習のときのような、はっとする発見があって、

「運命」の聞き方が変わってしまう。

少年たちへの教え方もよどみなく板についているし

指揮もダイナミックで、若いエネルギーにあふれていて目を見張った。

手がきれいだった。

歌曲の伴奏でピアノも弾いていて、これもすてき。

あらゆる要素の音楽の引き出しを、自分の中にもうたくさん作ってきているんだなぁ・・

すばらしく恵まれた環境ではあったのだろうけれど、

大学一年・・18か19才にしてこれはすごい!

驚きと感動と、なんともぜいたくな時間でした。