研ぎ澄ます

一週間が巡ってくるのは早い。
 
先週やったことがクリアできているだろうか。
 
ここはこうだったというポイントを、みんなが意識して通過する。
 
失敗したりうっかり無防備に歌ってしまうと、あ・・ちがったという感覚が残る。
 
少しでも前に進みたい、そういう空気の中の練習は、
 
たとえなかなかうまくいかなくても、希望が持てる気がして楽しい。
 
課題曲の後は、時間との闘いの自由曲。
 
「松の針」を歌うときのうたごころとしては、本当はもう少しゆっくりなのだけれど
 
タイムオーバーになってしまう危険があるので、納得のいくテンポ感を探るのが
 
結構大変な作業。
 
速度目盛りを少しずつ動かしては通してみる・・・
 
中間部の Piu mosso も全力で通過すると体力がいるし、
 
音を研ぎ澄ます神経を使うのも、カロリー消費大かもしれない。
 
とてもおなかがすいた。
 
午後は歌のボランティアでアザリアホームへ。
 
いつも大きな声で “すてきよ~” “おねえさん、あいしてる~” と
 
合いの手を入れてくれるおばあさんや、ニコニコして一緒に歌ってくれるおじいさんに
 
こちらがのせられて、北とぴあの3曲と、マンドリンステージの6曲、一緒に歌う曲などを熱唱。
 
あっという間に時間が過ぎる。
 
定番のしあわせなら手を叩こうはおおいに盛り上がり、いつの間にか声が大きくなって汗びっしょり。
 
Oさんは、“俺、若返っちゃったよ”と言われてもてもてだったようだ。
 
施設の方からも、こんな笑顔は久しぶりに見ましたと言っていただいた。
 
なぜかいつも私たちが元気になって帰るような気がする。
 
研ぎ澄ますのも、元気をもらうのも、歌にはいろいろな力があるのを感じた一日。